私も44歳になり、妹も転職して少し落ち着いた我が家。父は4年前に癌を患っていましたが、現在、寛解し、仕事にも復帰。ゴルフに麻雀にと人生を謳歌している様子です。最近は、じっくりと話し合ってみたかった友人に積極的に声をかけて、ランチをする活動しているとか言っていました。本人は、癌の経験で、「いずれ死ぬんだ。」ということを深く考えるようになったようです。
母は一時、足を痛めて、歩くのが辛そうでしたが、今はリハビリに通って、私もいなくなってちょっと寂しいのか、今年の6月位にネコを飼う準備をしています。
昨日、妹も来て、父の74歳の誕生日を祝いました。毎年、何らかのお祝いはするのですが、今年は名古屋に住んでいる弟一家がいないので、少し、大人な会になりました。
「誕生日ケーキは買っていくよ。」と言ったのですが、毎年の父のリクエストで、今年も、母がお赤飯とコロッケ、アップルパイを作ってくれていました。
過去、何回か、私がパーティーのホストをしたこともあるのですが、前日にケーキを焼き、次の日にそれなりのお料理を家族分作り、パーティーを盛り上げた後、大量のお皿洗いをする…というのは、本当に大変で、多分、途中でケーキはケーキ屋さんのものになったり、役目を分担したりとしました。でも、母はさらっとこれを、家族の誕生日毎にやってくれていたんだと思うと、やっぱ、主婦はすごいなと思うのでした。
まあ、そんなことは前振りです。
4人でアップルパイを食べて、のんびりした時間になった時に、どういう脈絡だったか、妹が「小室圭さんっていい印象ないよねー。」と言ったので、父と私が、「いや、小室さんは頑張ったよー。」という話をしました。
私「小室さんは、『やっぱ、色々ややこしいから、皇室の女性とは結婚できない。』と思って、身を引く選択もあったんだよ。でも、国民の前で会見して『私は眞子様を愛しております。』って宣言して、眞子様とちゃんと結婚してくれたんだよ。フェルゼンじゃん。」
父「アメリカの弁護士になるなんて、並大抵の事じゃない。試験にも一度落ちたのに、勉強してちゃんと試験に通って・・・凄いよ。」
妹「でも、秋篠宮様とか紀子様の事を考えているの?」
父「眞子様は、そもそも皇室を出る運命なんだよ。結婚できたことが良かったよー。」
妹「でも、もう小室さんと眞子様は日本に帰ってこれないんでしょ。」
父「それは、日本の国民やマスコミがそういう状況を作ったんだよ。国民が悪い。」
という風に話が進みました。
あ!思い出しました。なぜ、小室さんの話になったか。
最近、両親は、大河ドラマと朝の連続テレビ小説をよく観ているのですが、今年の大河ドラマの「光る君へ」で天皇がちょっと悪役に描かれていたり、少し、良くないイメージで描かれているようなんですね。それで、父は「大河ドラマが、天皇を悪役に描くことはNHKも民放もタブー視していた。そんなことがあったら、政治的に狙われる可能性もあった。でも、そういう風潮が薄れつつるある…。」と発言したのでした。
それで、小室圭さんの話になりました。
私たちは、それで、「天皇制」について話をし出しました。
父「今は紀子さまがバッシングされて鬱病になってるでしょ。こんなことをして、息子の悠仁さまが、『国民の為に天皇になろう』と思うかな。大体、バッシングだって、雑誌が売れればいいだけの為だし。」
妹「でも、みんながみんなそうじゃないってことぐらい分るでしょ。」
父「雅子様に対するバッシングも凄かったし、国民は何も知らないで、悪口だけ言う。相当しんどいと思うよ。」
妹「女性天皇を認めて、愛子さまがなったら、バッシングが二分されていいんじゃないの?」
父・母・私「それはしないよ。男性の候補がいるんだから、わざわざしない。ただ、悠仁さまに男子の子どもが出来なかったら、そこからは分からないね。」
妹「皇室って、そもそもいるん?無くしたらよくない?」
私「私はそうは思わない。日本の国民にとって、天皇制は精神の支柱だよ。簡単に無くしたらいいとか言えない歴史がある。そういうことを教育で教えていない事も、問題だと思う。」
父「天皇とか皇室の人だって、一人の人間なんだよ。皇室制度は基本的人権を無視している。職業選択の自由も、私的財産権もない。日本の精神の支柱より、基本的人権が大事。」
私「天皇制が日本にとって大事だということを国民が思ってリスペクトすれば、皇室の人も心からその責務を受け入れていけるんじゃないの?職業選択は難しくても、イギリスのように、私的財産を認めたりを行動の自由をある程度認めたりすることは可能では?現代に合わせて、生きやすくできるように。」
父「まあ…そうだけど、雅子さまも、『開かれた皇室』とかって言われていても、結局は病気になったしね…。」
母「日本の皇室は万世一系で、世界でも珍しい存在だしね。昔は、世界の主な国は、王族が支配していて、ロシアも中国も、ヨーロッパのフランス・ドイツ・オーストリアなども全部王様がいたけど、民主化の運動の中でなくなっていった。でも日本の皇室はなんだかんだ言っても、残っているんだよね。」
私「昭和天皇は絞首刑に処されてもおかしくなかった。その子どもの平成天皇は、GHQのアメリカ式の教育を受けたんだって。他の学友もいる教室で、アメリカ人の英語教師が1人1人にアメリカンネームをつけていって、『You are Jimmy.』と言われて、『No.I’m prince.』と言ったんだよ。」
妹「へー、でもJimmyでいいんじゃないの?だって、みんな平等って事でしょ。」
私「もう、いいよ。あんたは芸事だけしといてくれる??」
と、話し合いは決裂になってしまいました…。我ながら、自説がなかなか伝わらないものだとちょっとショックでしたが、たまには話し合う事は大事かなあと思いました。
でも、皇室の方々も皇室が無くなっていいとまでは思ってないのでは…とは思う。私は、日本の本当に大事な伝統や文化、精神を、その存在を持って体現している大事な存在だと捉えています。
ただ、民主主義のみがすばらしいという考え方や、太平洋戦争の流れの中で、その存在が矮小化されて批判の的にもなり、若い世代にはどういう存在か、何も伝わっていない…というのもあると思います。また極論を言うと、神道や神話などにも繋がっており、その辺りの考え方は、いまだ、教育者や政治家、宗教家の間でも、意見が分かれる所だと思います。(そう言う風に妹に説明したかったけど、面倒くさくなった自分に反省…。)
昨日はそういう感じで、父のBirthdayは終わりました。
自分って古いんでしょうかね…。神様が怒る気がするんですよね…この手の話題。
「お前たちには分からない理由があるんだよ。この世界には。」という声が聴こえてきそうなんですよね…。