作者は結構、今時のお兄さんだった。(笑)

水野敬也 「四つ話のクローバー」「大金星」

水野敬也さんの話は、いつも元気が出るので、度々読んでしまう。
 色々な偉人の言葉や哲学の盛り込まれた、現代の自己啓発書と言う感じ。でも、ストーリーや登場人物が面白くて、思わず引き込まれてしまう。
 「ガネーシャシリーズ 夢をかなえるゾウ」は大ヒットで、現在も5巻目が出ている。それで、他の著作も読んでみている。

「四つ話(わ)のクローバー」の方は、2つ目の、「ハッピーコロシアム」という話が印象的だった。年末の大晦日に、M-1ならぬ、JHC(ジャパン・ハッピー・クラシック)が開催される日本。そこで、「日本人はどう生きたら幸せになれるのか?」という問題に関して、様々な分野の猛者たちが熱いバトルを繰り広げる大会である。この設定から興味を惹かれるので、是非いつか読んでみてください。

 「大金星」の方は、女の子に話しかけられない、ゲームだけが趣味の大学生が、「春夫」という不思議な男に会い、そこから生まれ変わって行く物語だ。主人公にハッピーな結末が用意されていることを願うが、鹿児島から来た西郷隆盛似の不思議な男から、主人公は「コミュニケーション術」を学んでいく。大事だよね。コミュニケーション。

 なんでも、人間関係をよくしたければ、ちゃんと策を練らないといけないらしい。それはそうかもね。なんだか、話が「現代の若者の苦労」を表していて面白い。

テーマが面白い。4つの寓話。
現代の若者の景色なのか。