心が洗われる演奏。ピアノが好きになった。

辻井伸行さん、応援しています。

 私はピアノが苦手です。小1の時からエレクトーン。小2から、ピアノとコールユーブンゲン(声楽の基礎)をしていました。
 小1のエレクトーンはヤマハ音楽教室でしたが、ピアノは近所の、京都市立芸術大学出身の、声楽専攻科出身の、年配の女性の先生で、結構厳しかったです。今、思うとその先生の意図するものは分かるのですが、小2でも、最初の一音に気持ちが籠っていない(表現できていない。大事にしていない。)と何度もやり直させられました。結局、ソナチネで終わってしまいました。
 声楽の方は、「やっていて良かったな。」とは思います。そこまで、苦労することなく、大阪音楽大学の短期大学部に「恋の悩み知る君は」(フィガロの結婚)の歌曲一曲歌えば入れました。入学してから、正確さを求める指導にとても苦労しましたが、それでもやっていて良かった。
 短大に入学受験時に付いた声楽の先生は、30代の綺麗な若い先生で、私の心がしんどくて、苦しんでいるのを察してくれました。だから、ピアノも習いましたが、ぼーっとしてしまうことや課題をやれないことも多かったけれど、丁寧に教えてくれました。時には、紅茶やケーキを出してくれて、世間話をしたり、恋バナをしました。(とりたてて、言うことも無かったが😅)
 そんな時に、フジコヘミングさんが大ブームとなり、「La Campanella」を購入し、ピアノに興味を持ち、MDに落として「雨だれ」も聴いています。よく眠れない時や、思考が混乱している時に聴きます。ピアノに興味が出てきて、何で知ったのか、「辻井伸行さん」を知りました。まあ、とてもうまく感想が書けないですが、聞く都度に心が洗われる。透明で美しい音色。彼は両目が見えないというハンディをお持ちですが、この世の醜悪な物、汚れ切ったものを生涯見ない訳ですから、それは常人に伺い知れない天性かなと思います。

 「見えない」分本当の優しさや心の美しさも、よく見えるし、音楽・演奏においても、なんだろう、「視覚的な部分」が無いですから、より一つ一つの音に集中できる。
 私は、いつも、心が洗われるようです。
 Spotifyでも聴けてしまうので、数枚しかないですが、「辻井伸行 カーネギーホール・デビューLIVE」が臨場感があって、辻井さんが世界に認められているって感じで、お気に入りです。

素敵ですね。
カーネギー・ホール行ってみたい