2日前の日曜日に放映があり、最終回を迎えました。先程、録画を見ました。
うーん。かくも濃密に生きる人もいるんですね。しかも、最後のシーンでは、自分が手にかけた人々の名前と回想が出てくる。「これだけでも、13人だ。」と。
妻も事故で亡くしたり、政変で離縁したりして3人目の妻を迎えるのですが、最後の妻(アカデミー賞女優菊地凛子さん)に毒を盛られているという話になっていました。自分の子どもを後継ぎの執権にしたいのに、義時が最初の妻の八重さんとの間の長男に跡目を継がせると言っている事が、原因です。
承久の乱で、後鳥羽上皇を隠岐に流すこと決断をし、世間を敵に回したことは想像できます。しかし、義時の死後、跡を継いだ息子の泰時が、「御成敗式目」を作り、武士たちが守らないといけない「法律」を作って行きました。武力による政治ではなく、武力の使いどころをコントロールした訳です。
ドラマでは後鳥羽上皇を流した後に、幼い、幼帝を担ごうとする勢力が現れて、老いた義時はその幼帝さえ亡き者にしようとします。
「全ての呪いと恨みを背負って、私が地獄に行く。」という義時のセリフが印象的でした。しかし、そういう義時に「太郎(泰時)は平和な世を作ってくれます。頼朝さまやあなたが出来なかった世の中を作ってくれる。」と言って、姉である北条政子は解毒剤を渡してくれと言う義時の前で、解毒の薬を捨ててしまいます。
このドラマでも描かれていますが、やはり、みんなみんなの事情や都合があるんですね。もっと上に行きたい、もっともっと…と。そもそも、北条氏だって、源頼朝だって、「平家を倒して源氏の世を作る。」とか「坂東武者の世を作る。」などと思わなければ、話が成り立たない。
そして、争い、殺されたり殺してしまったりせざるを得なくなり、最後には自分や一族(子どもなど)の命を守るために、人を殺めるのを簡単にしてしまうようにもなるのかな…。
三谷幸喜さんが描いた、最後の場面がとてもシュールでした。
今年1年、考えさせられながら、見る事が出来た。最後の義時の壮絶な死の場面に、小栗旬さんの真骨頂を見た。😌