「障害がある」=「お金が無い」?

「貧困手帳」創設。

 「障害者」になってみると思う事ですが、「障害者」と呼ばれることが実に嫌です。まあ、「障害」があるので、「障害者」なのかもしれませんが、何をもって「障害」とするのかも、非常にあやふやです。
 例えば、今回のパラリンピック開会式でピアノの演奏をされた、「辻井伸行」さんですが、確かに目は見えないのかもしれないですが、誰よりも素晴らしい演奏をして、作曲もして、コンサートのチケットを取るのも大変だと思います。私もCDを持っていますし、時々演奏を聞きますが、本当に素晴らしいと思います。何か、やらされている感が無い。
 では、彼は「障がい者」なんですか?「健常者」ではないんですか?お金だって、地力で演奏活動で稼いでいます。だから、彼が「障害者手帳」なるものを持っているかどうかは不明ですが、彼は手帳を使って、「年金申請」する必要は全くないし、多分「所得検査」で「年金受給」は無理です。
 私は、病気が原因で、正規の仕事で働けないです。働けたとしても、休み休みで自分の分の、食費くらい稼げたらいい方でしょう。本来、両親のバックアップが無ければ、「生活保護」を受けないと、食べていけないんです。
 「生活保護」は、別に「障害」が原因ではなくても申請することが出来ます。例えば、働き手の死亡、母子家庭である事、借金で首が回らなくなった。と言うような事です。当然、審査には「貧困の原因」聞かれますが、この場合は「貧困に陥てしまっている」ということが、需給の要件なんです。「コロナ」で店が倒産して、先行きの目途が立たないなども、「生活保護」受給の範囲内だと思います。
 そういうことから、考えると、「障害者」とはなんなのか?という疑問が出てきます。「心に障害がある人」もいますね。時々。「五体不満足」著者の乙武洋匡さんも「障害者」ですし、「ぽてと」の理事の一人のFさんは、「ぽてと」の経理方面のスペシャルSTAFFなのですが、車いすです。でも、休日には車いすバスケを楽しむとか。「ぽてと」で、みんなにそのスキルを必要とされて、Fさんがいないと、「ぽてと」は成り立たないです。毎日、改造した車で出勤されます。この、お二人は「障害者」なのか?

 「障害」と一括りにしても、お金のある人も沢山いるし、仕事に就けない人もいます。「障害」があるんじゃなくて、「障害ゆえに、お金が無い」そこが問題なんじゃないかと思います。だから、「障害者手帳」を止めて、「貧困手帳」にして、その手帳に「障害名」等が書いてあって、出せば各種サービスが受けられるシステムも考えたらどうですかね。
 とにかく、「障害者」という言葉がとても嫌いです。「健常者」という言葉も嫌いです。本当にどういう、発想から来たのだろうと思います。
 因みに、「障害者」という言葉を使わなくても、「障害名」「障害特定」をしないといけない場合もありますので、(保険にはいるとか。)そういう、「確認証」みたいなのは、いるかもしれないですが、ハッキリ言ったら、辻井伸行さんも、乙武さんも、バリバリその天性で働いてお金を稼いで、それこそ「健常者」には見えない、気づかない、分野に投資することも可能ですし、それだけできるポテンシャルはあります。
 そういう意味でも、どんどん限界突破ですね。

デザインの変更は、コンセプトの変更から。
今は、自分は「障害者」だと思いたくない。
2021/8/27