苦しみと喜び。

La Traviata「椿姫」

 最近、段々と日常の自分に戻ってきています。
TVとかは、阪神戦や俳句の「プレバト」という番組を観るくらいですけれど、U-nextや、Amazon プライム、携帯の無料アプリ「Spotify」がかなり面白いことが分かって、好きなバレエ団のLIVE配信を観たり(有料)、WOWOWのライブで、オペラも最近になって、録画して観ることがあります。
 また、U-nextとか、Amazonの方は、地上波や韓国のドラマを観たりなどもできますし、我が家は大人が3人もいる訳ですから、意外に低額で色々と見ることが出来ます。

 今日は昨日入れておいた、メトロポリタン歌劇場の「La Traviata -椿姫ー」を観ていました。
今日の所、1幕だけでお腹いっぱい。もう無理です。
 知る人ぞ知る、「椿姫」なので、きっと何故お腹い一杯になるか…は分かると思います。ピアノ、バイオリン、クラリネット、フルート…などなど、「超絶技巧」を操る楽器は色々とあると思うのですが、オペラの「歌の超絶技巧」は、もう、ちょっと音楽を勉強しただけの私には、「耳が点」状態でした。
 この間、「椿姫」の楽譜は手に入れたけれど、本当に、すごい技術です。正直、フィギアスケートで言う、「トリプルアクセル」を何回も楽しそうに回っている感じで、私はそれを外側から、ぼーっと観ているような状態でした。
 もう、「才能」の世界ですね。実はあんまり凄い努力であんなに、歌えると思えない。本能的に、「音楽とは?」を知っているのでないかな…と思います。音も、元々そういう音を普通に出せる人だったのでないかなと思います。
 昔、日本の方が上演されていた「椿姫」を観た時は技術的な事はあんまり分からなくて、「へえー。これがオペラというものか。」と言う感じでしたが。
 昔の恋愛って、「悲恋」が多い。生きて行くのに、お金や地位が必要で、「恋を貫く」ということが出来ない人の方が多かったのでしょうか。「La Traviata」とは、「道を踏み外したもの」という意味らしいです。主人公のViolettaは、高級娼婦でしたからね。そういう話は、海外の物語は多いですね。何かと、「娼婦」の方が出てきます。「トスカ」とか、「マノン」「カルメン」もちょっと、そんな感じですかね。純情無垢だった女性が、身を落とす…と言う話では、「レ・ミゼラブル(フォンティーヌ)」「哀愁(マリラ)」だったかな、とか。海外ミュージカルも、「娼婦」がかなりの確率で、出てきますね。宝塚でしていた、「エリザベート」もそうでした。
 キリスト教で「姦淫の罪」等があって、文学などのテーマにされたのでしょうか。「ゾラー ナナ ー」とか「風と共に去りぬ-ベル・ワットリング婦人」にも、出てきますね。
 1幕だけでも、全額出していいくらい凄い舞台でした。演じる方から観てもいいけれど、Violettaの孤独と愛について、感じられていくと見飽きないかもしれないです。

幸せってなんだっけ?
愛の「苦しみと喜び」
2021/10/11