何日かに分けて、WOWOW LIVEの「メトロポリタン歌劇場 オペラ椿姫」を視聴しました。最初は、主人公のディアナ・ダムラウさんの事は知らず(すみません…。)とにかく、技術が凄いと絶賛していましたが、2幕・3幕と観るうちに、その表現力・演技力そして、歌唱力…。本当に凄いなあと思いました。
「椿姫」はちゃんと聴いたことが無くても、「この歌知っているなあ」という有名な曲が一杯ありますし、見飽きる事はないです。このディアナさんは、「オペラ界のメリル・ストリープ」と言われているそうですが、感情・演技に歌を惜しみなく載せていて、なんだか、豪華絢爛、波乱万丈…。3幕は主人公のViolettaが亡くなるシーンですが、苦しみ方が尋常じゃなくて、怖かった。
現在、50歳だということですが、私は同じ歳くらいでないかと…ドキドキしました。
そうなんですよ、オペラとか「歌」の世界では、最高潮の声が50歳~60歳くらいに来て、それまでは成長を続けて、ずっと同じ声ではないんですよね。そのことは、楽器とちょっと違う。
若々しい声も綺麗ですが、渋くて深みのある声は年輪を重ねないと出ないですよね。だから、こういうメトロポリタン歌劇場とかに出るような、スターたちは、「自分の声はどのような役・音域に使うといいのだろうか?」と若い頃から悩み、探すようです。
ちょっと話変わりますけど、私は宝塚歌劇が好きですが、容姿もですが、「声」も「トップスターになれる、ノーブルで、凛とした声か?」とか「清純無垢な乙女らしい声か?」と言うような事で、役柄やポジションが変わっていきます。
ハスキーボイスの娘役さんとかは、ヒロインが難しかったり、反対にJAZZやシャンソンなどの歌手に成長される方もいます。
凄いですね。ディアナさん。これから、もっともっと色々な公演をされるのでしょう。日本公演とかもあるのかなあ。
圧倒されてしまって終わっただけなので、感想はこれしか書けないけど、楽しませていただきました。世の中凄い人がいるなあ。🙏