今回のご成婚。昭和天皇が見られていたらどう思うだろうか??眞子様は、昭和天皇のひ孫にあたる。事実、平成天皇にもご兄弟がいらしたようだから、数名の子どもと、沢山の孫・ひ孫がいることになる。
「日本万歳!!」と快哉を唱えたいところではなないだろうか?日本は戦後「天皇制」を維持し、その存在は、一言で言えないほど尊いものだと思っている。この存在は、日本を日本たらしめると思う。しかし、今、このお二人のお幸せなご結婚は、本当に大きな大きな国民の命・涙・血・汗の元に立っている、幸せだと思う。
第二次世界大戦で大勢の人々が「天皇万歳。」と言って亡くなった。そして、焼け野原の日本を、「国際社会に対して名誉ある地位を回復するために」多くの日本人が、努力し、家庭も顧みずに働いたと思う。まさに、貧困からの脱出だった。
昭和天皇の本当の姿は、漏れ聞こえだけであるが、マッカーサー元帥は「一目で、天皇を好きになってしまった。」というから、お人柄がにじみ出ていらっしゃったのかもしれない。歴史の事は半藤一利さんの著書等で書かれているが、昭和天皇はアメリカ軍に殺されるより、軍部のクーデターで暗殺される可能性の方が大きかった。大体、軍部の中では戦争後期に、阿南陸相などを筆頭に、「天皇を幽閉して、降伏をしない。ポツダム宣言を受理しない。」と言う動きがあり、また「玉音放送」を天皇とNHKのラジオ部隊が四苦八苦して、録音したのだが、皇居に入り込んだ軍人が、その玉音放送の入ったテープを強奪しようと、内部の昭和天皇の側近たちが宮中で捕まった…という経緯もあったのだ。
そして、クーデターならずと悟った、軍人の何名かが、御所の外で割腹自殺をしている。
「平成天皇」は、「戦争の責任」を感じて、色々な場所を巡礼し、お見舞いし、また『象徴天皇』であることを追及された。令和の天皇は、「戦争の責任」「失われた命」について思いを馳せ、慰める公務はもちろんのことだが、「眞子様と小室圭さん」の「記者会見」の中で、眞子様がおっしゃった、「現在、私達のように『自分の心を守る事』に大変な苦難を感じてらっしゃっている方がいると思います。」という発言の中に新しい、「皇族・天皇であること」が見出されるような気がする。
もう、既に新しい風は吹いている。その風に恐れずに乗っていただきたい。雅子様も、図らずも「自分の心を守る事」に大変なご苦労をされてると思う。その苦悩の歩みは、絶対に無駄にはならない。
激動の昭和を背負われた、昭和天皇陛下が、日本国民を、平成の世を、令和の世を、そして続く日本の歴史を見守っていると感じる。