生活を楽しもう!

大好きなハンドメイド

 去年一年、「編み物が出来るようになりたい。」という衝動が湧いて、1年修行しておりました。病気の為に少ししか仕事が出来ず、家にこもりがちだったことも原因です。
 始めは太い毛糸で、細編み(基本の編み方)のみで、正方形を作る練習から始まりました。それから、円を作る練習。これには、円形の鍋敷き、花瓶敷きを作ってみましたが、まずは糸の調子(強く引っ張る弱く引っ張る)が苦戦しました。次はドーナツ型の真ん中に穴の開いてある、アクリルタワシを練習。これにも、難義しました。目が合わないかったり、集中力を抜ける所と抜いてはいけない所が分からないので、凄く疲れた…。
 でも、練習の甲斐あって、自分用のマフラーやスヌードを編んだり、細編みのみで出来る、編みぐるみを大きいのを入れて7体作ることが出来ました。

 それで!とうとう右の作品が出来ました。デザインは、この間手芸の丸十で、店頭に飾ってあり、勧められたもの。その時の「私が作ったのよ。」と言われた店員さんの作品は、目が揃っており、一部の無駄も無く、本当に素晴らしかった。なので、それを目指して頑張りました。
 デザインは、「#ハピあみ」という編みぐるみのデザイナーさんの本からです。
 一つ目のクマさん達から考えると、物凄く上達したと思います。

 このうさぎちゃんは、母の日に「今から医者になれ!」と豪語した、母に捧げます。いいですねー母は。いつまでも愛されて。

 ハンドメイドは、別にお金にならないし、既製品なんて溢れるほど出ている訳で、「なんで、そんなことが大事なの?」と思う人もいるかもしれない。でも、「ものづくり」「創作活動」って人に欠かせない活動だと思う。
 今現在、食品もなんでもスーパーに売られているし、花もスーパーで買える。既製品の服や小物。100円均一の他に比べて遜色のない製品。

 それらは、衣食住の生活に追われていた、日本の人々の暮らしを、「家事」という労働から解放したと思う。昔は、着る物も食べるものも掃除や洗濯も本当に大変だった。洗濯機も掃除機も、ルンバも無かった。

 しかしまた、女性は、普通にミシンを使ったり手縫いで子どもの服を作ることが出来た。寒い季節は夜なべをして手袋を編んだ訳です。もっと昔に遡ると、春になると羊毛を刈り取り、それを洗浄して、糸巻で糸を作り、それを染色して毛糸にして、セーターを編んだり、靴下を編んだ。
 あまりフューチャーされませんが、そういう才能・仕事ができるって、沢山受験の勉強ができるとか、キャリアを積むとかのベクトルとは逆行するかもだけれど、女性の価値を凄く高めていたと思う。

 勿論、それは古い話で、今は男性も沢山ハンドメイドをして欲しい。
 生活の為に、セーターを編んだ時代から、あえてハンドメイドを楽しむ価値観が、とても素敵だなと思うのであります。

どう?可愛いでしょ♡
2023/5/10